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骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症とは、骨に小さな穴が多発する症状で、背中が曲がったり、痛みや骨折が起こることがあります。これによって、寝たきりの症状になることがあり、症状が現れた場合は、早期に治療することが大切です。

骨粗鬆症

歳とともに、骨を作る作用(骨形成)と骨が吸収される作用(骨吸収)のバランスが崩れ、骨がスカスカになってきます。特に女性は閉経後のホルモンバランスの崩れによっても起こってきます。 当院ではDEXA(デキサ)法で詳細な骨密度を測定し治療方針を決定します。最新式の骨密度測定器(米国GE社製)を導入しており、骨折の発生頻度が高い、腰椎と大腿骨近位部の骨密度を測定します。胸部レントゲンの約1/6程度の低被ばくで体に優しく高精度で測定することができます。

症状

骨粗鬆症はそれ自体痛みないですが、ちょっとしたはずみで骨折しやすくなり、転倒すると手首の骨折(橈骨遠位端骨折)、ももの付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)、背骨などの骨折(椎体圧迫骨折)が生じやすくなります。特に大腿骨近位部骨折は手術が必要になります。歩くことができない期間が長くなると「寝たきり」になる可能性が高まり、認知症やうつ病などになるリスクが高くなります。結果として介護が必要になり、ご本人はもちろんご家族にとっても大きな負担になってしまいます。 ご自身で「背中が丸くなった」、「背が縮んだ」と感じたらご相談ください。骨粗鬆症による骨折は、健康寿命の低下につながっています。

治療

治療は食事、運動、薬の治療になります。

  • 食事はカルシウム摂取やカルシウムの吸収を助けるビタミンD、骨を作るのに重要なビタミンKを多く摂ることも大切です。反対に控えた方が良いものは、食塩、カフェイン、アルコールなどがあげられます。
  • 適度な運動も骨を強くするといわれています。当院では運動療法リハビリテーションでバランス運動やストレッチなどで骨折の原因となる転倒予防も行ってまいります。
  • 薬はカルシウムの吸収を助けるビタミンD製剤や骨が壊れるのを防ぐ薬(骨吸収抑制剤)が広く使用されています。最近は、骨を作る薬(骨形成促進剤)も出てきており、治療薬の選択肢も増えてきています。患者様に最も適した薬をオーダーメイドの形で処方して治療できます。

予防

骨粗鬆症の予防としては、適度な運動、カルシウム摂取を含めたバランスよい食事が大切です。

  • 適度な運動は骨と筋肉を刺激します。骨に対する適度な運動負荷により、摂取したカルシウムが骨に吸収されやすくなります。また、バランス運動やストレッチを行うことで、骨折の原因となる転倒のリスクが減ります。背中や腰に痛みなどの症状がある方は、無理をせずに行える範囲での運動をしましょう。当院では運動リハビリテーションで、マンツーマン指導のもと一人ひとりのプログラムを作成してお手伝いいたします。

脊椎圧迫骨折

骨粗鬆症の治療骨粗鬆症の影響で骨の密度が低下してくると、骨がスカスカにもろくなり骨折しやすくなります。その状態で転倒して尻もちをつくと脊椎の椎体(背骨)が潰れてしまうことがあり、これを脊椎圧迫骨折といいます。骨粗鬆症の程度がひどくなると、ケガではなくても日常生活動作だけで、いつの間にか圧迫骨折が生じることもあります。

症状

尻もちなどケガで生じる圧迫骨折は、腰や背中に痛みがでます。ケガではない、「いつの間にか骨折」の場合は、健康診断で身長が縮んできた・最近背中が丸くなってきたなどで見つかる事が多いです。圧迫骨折で潰れた椎体は潰れたままの形で固まり、背骨の変形が残り慢性腰背部痛の原因となります。

治療

まずは、圧迫骨折を起こさないようにすることが大切で、骨粗鬆症の治療や転倒しない足腰の筋力維持がとても重要になります。そのため、薬、運動(リハビリ)、食事の治療を組み合わせていきます。圧迫骨折の治療は、保存療法としてコルセットで身体を固定し、痛みに対して内服や注射などを使用。そしてリハビリテーションを組み合わせて行います。 痛みが長く続いて十分な保存療法でも改善されない場合は、手術療法(潰れた背骨の中に骨セメントを充填するBKP治療や金属スクリューなどの内固定器具を用いた背骨の再建治療)が選択される場合があります。

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